2010年03月08日
VOL.682 メル友の数

先日、こんな授業をやりました。
まず、中学生たち20人にケータイを机の上に出してもらうように頼みます。
そして、それぞれ机に伏せるように指示してから、次のようなことを聞きます。
「メル友の数、適当でいいから、手を挙げて答えてね」
こう言って、10人からはじめて、100人まで。10単位で聞いてみます。
すると、だいたいの子が30人から50人程度と答えましたので、
黒板に平均を取って、40人程度と書きます。
この時点で、全員に顔を挙げるように告げました。
みんな不思議そうに、こちらを見つめます。
「それぞれ、みんなのケータイには約40人のメル友が入っている」
先ほどの統計の結果(……といっても適当な統計なのですが)を報告します。
そして、この40人は、それぞれケータイの持ち主のことを知っていて、
そのうち何人かは、持ち主のことを好きだと思っているだろうし、(=友人)
なかには愛している人もいるだろうということを教えます。(=家族、恋人)
だとしたら、隣の席の人のケータイにも、同じような仕組みはあるだろうし、
前の席の人にも、後ろの席の人にも、同様の仕組みがあるだろうと説明します。
――これは、〈他者理解〉の授業のつもりです。
自分が誰かに愛されたり、必要とされているように、
自分も誰かを愛しているし、必要としているということを教えたいと願っていたり。
でも、現実は、なかなか上手くいきませんけれど。
七海百景・香川七海







