2007.08.20
サッカー部監督 山口 豊 先生
■ 西武学園文理高等学校サッカー部の特徴を教えて下さい。
山口先生 : まず、第一に、文武両道です。サッカーはもちろん、勉強もしっかりやる。
さらには、「少年を大人にし、大人を紳士にする」というサッカーの言葉のように、サッカーを通していろいろな人間的な成長をしてくれれば、と思っています。
■ 練習は質もそうですが、量ということが重要になると思われます。勉学にも重点を置きながらそのバランスはどのようにとっていらっしゃいますか?
山口先生 : まずは、なるべくボールに触る時間を多く持てるよう、「能率よく・密度濃く」ということを心がけています。また、私自身も「日本サッカー協会公認B級コーチ」を取得し、埼玉県高体連の技術委員を務めるなどしながら、練習の質を高められるようにしています。
■ 普段の練習の中で一番大事にされているメニューは何ですか?
山口先生 : 1年間というスパンでどのように練習を組み立てていくかを考えておりますので、重点をおいている練習は時期によって変わってきます。今の時期は「攻守の速い切り替え」をテーマにトレーニングしています。
日本代表のオシム監督が取り入れているように、4色のビブスを使ってテーマを持ってやっています。
■ 時代に沿った最先端の練習も取り入れているわけですね。 部活の中での先輩後輩のつながりはどうですか。
山口先生 : 良くも悪くも、とてもフレンドリーです。
サッカー界特有のものだと思いますが、クラブや少年団出身の生徒たちはお互いを「君付け」で呼ぶ慣習がありますので、あまり堅苦しさを感じません。下級生は上級生に敬語を使ってはいますが、上級生と下級生がとても仲が良いです。
■ 団体競技の部活では、「レギュラーになれる生徒・なれない生徒」がどうしても出てきてしまうものですが、表舞台へ立てない生徒へのアドバイスはありますか?
山口先生 : サッカーをやっていて、将来Jリーガーになれる子は、埼玉県の中でも学年で一人か二人しかいません。それ以外の大多数の子たちは、サッカーだけを一途に続けていくのは難しいと思います。
しかし、「サッカーが大好き」で「サッカーに携わっていたい」という気持ちを持ち続け、
たとえば、大学に入って、部活やサークル活動でサッカーを続けたり、自分が親になった時に子供にもサッカーを教えたり、いろいろな形でサッカーのよいサポーターであり続けて欲しいと思います。
たとえ、表舞台で活躍できなくとも、サッカーの繁栄を土台の部分で生涯的に支えていって欲しいと考えています。
■ 技術的な部分で、自主練習などでお勧めの「もの」はありますか?
山口先生 : まず、「ボールを蹴って、止める」これは基本中の基本です。
一人で練習するのであれば、壁に向かってボールを蹴るなど、様式はなんでもいいので、とにかく多く一瞬でも多くボールに触ることが非常に重要です。ボールに慣れていくことで、ボールのコントロールが身についていくのだと思います。
また、二人以上で練習できるのであれば、ゲーム練習をお勧めします。
サッカーはたとえ22人いなくても、4人揃えば2対2、2人であっても1対1でゲームを楽しめます。お手本はブラジルのストリート・サッカーです。サッカーを楽しみながら、ゲームに近い練習をすることで、ゲーム感覚を身につけていくのがいいと思います。
■ 練習体制は今現在、どのようになっているのでしょうか。
山口先生 : 43人の生徒をAグループ、Bグループ、キーパーの3グループに分けています。各グループに一人はコーチが必ずつき、常に監督の目が行き届くようにしています。「常に見てもらっている」と生徒たちが意識できる状態を作ることが、生徒たちの能力を伸ばす秘訣だと思います。結果、関東大会県予選ベスト8に進出するようなチームに成長していっているのではないかと思います。
■ 最後に一番近い将来の目標を教えて下さい。
山口先生 : 正月の予選が始まるので、まず、それを突破し、春の予選の結果である「関東大会県予選ベスト8」を上回る結果を残すことです。
そして、今現在のレギュラーがほぼ2年生ですから、来年はさらに躍進し、「全国大会進出」、「埼玉県インターハイ代表」を目指していきます。
■ 本日はどうもありがとうございました。