2008年07月31日
∟ ~生きることは愛すること~


~生きることは愛すること~
編 : 「 作家生活50周年 源氏物語千年紀 記念瀬戸内寂聴展 ~生きることは愛すること~ 」にあります、“生きることは愛すること”ってどういう事でしょうか。
瀬戸内寂聴先生 : 生きるってことは偉くなる事ではないんです。親も先生も偉くなれってお尻をたたくけど、偉くならなくたっていいから、優しい人間になれって私は言いたいの。優しいっていうのは想像力でね、想像力って言うのは思いやり、思いやりは愛なんです。 世界には自分より恵まれていない人がたくさんいます。戦争で家を焼かれて親を殺された子や、ご飯を食べられない子とかいっぱいいます。そういう子達が同じ地球に生きているって事に無関心であってはならないですよ。それを知ることは想像力でしょ。 自分はおなかいっぱい食べて飲んで、やせたいからって吐いたりして・・・ その間にも食べられないで死んでいく子もいるんだって事の想像力を持っている事が愛なんです。
編 : 偉くならなくても良いから、優しくなれって事なんですね。
瀬戸内寂聴先生 : 財産は自分ですよ。ココロって言うのは目に見えない。目には見えないけどみんな一つずつ持っているんですよ。そのココロが欲する事を良く聞くことが大事ですね。ふた心はいけないわよ。(笑)
編 : 「 作家生活50周年 源氏物語千年紀 記念瀬戸内寂聴展 ~生きることは愛すること~ 」ですが、高校生以下は無料ということですが、この展示で、中高生には何を見てほしいですか。
瀬戸内寂聴先生 : 是非見てほしいです。でも光源氏の真似をされても困るの。(笑) だけど源氏に愛された女たちはすぐには幸せにはならないの。愛されてかえって不幸になって、そこから逃れるために出家していきます。今の子たちには、そういう時代に生まれなくて良かったって事を知ってほしいの。
今は男と対等の時代になってきたんだから、そういう時代に生まれてきた事を女の子は感謝し、活かしなさいといいたいです。
編 : 先生はよく、「長生きしすぎた・・・」と言いますが、あらためて健康の秘訣はなんでしょうか。
瀬戸内寂聴先生 : 86よ・・・(笑) でも死ぬまで自分の事は自分でしたいわね。 私は小さいとき偏食だったんだけど、今は何でも食べるわね。 それと20代の頃に断食をしたのが良かったですね。20日間断食したんです。20日断食するって事は、元食に戻るまで20日かかるから、40日間断食していた事になるわね。
編 : 飲まず食わずですか・・・
瀬戸内寂聴先生 : 水とお茶は飲むけど、それだけね。液体を飲まないでいると9日間で死にます。
編 : 断食の間は何をしているのですか。
瀬戸内寂聴先生 : 何もしないですね。最初は掃除したりするのは平気だけど、一週間もすると動けなくなるから寝ているしかないわね。そうするとビールとかお寿司とかサンドイッチとかが見えてくるのよ。(笑) おいしいものがずらーっとね。 ベルトに乗って目の前を走っていくのよ。(笑) とんかつとかてんぷらとか普段好きではない油っこいものがでてくるの。(笑)
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