2009年06月15日
∟ 野球を始めたきっかけ


2.野球を始めたきっかけ
編 : ところで、野球を始められたきっかけは何だったんでしょうか。
中西太先輩 : 戦後間もないとても貧しい時代だったので、私の家も母の行商で生計を立てていて、とても学校に行けるような状況ではなかったんですが、小学校での成績が優秀だったので推薦で入学させてもらったんです。そしてその学校に、母を雇ってくれていた行商先の親方(社長)の息子さんが野球部の先輩にいて、それがきっかけで始めたという訳です。
編 : もし、お母さんのお仕事が違っていたら、野球を始めてなかったんですね。
中西太先輩 : 当時も野球が一番人気がありましたが、相撲でもかけっこでも、何でも運動は出来たので色々な部活から誘いはありましたので、その出会いが無ければ、やっていなかったと思います。これは後々覚えた言葉なんですが、人生とは周りの人たちから影響を受ける “ 他動的 ” なものだということです。今も昔も変わらず、置かれた環境の中で自分がいかにして頑張る事が出来るかということが、大切なことだと思っています。私がプロ野球に関ってきた中で、結果を出し続けている選手は、みんな努力の塊のような人たちばかりです。
編 : その頃、プロ野球選手を意識していましたか。
中西太先輩 : まったく意識していません。当時は原っぱで練習していましたし、テレビなんか無くラジオしかない時代でしたので、放送で 『 ポール 』 と聞いても、それが外野スタンドのファールラインに立っているものってことすら分からなかったです。(笑) ただそんな時代ですので、とにかく道具を大事にしながら自分達で色々な研究をして、一生懸命基本練習を繰り返していました。
編 : その当時の上下関係はどんな感じだったんでしょうか。
中西太先輩 : 時代が時代ですから、戦争帰りの先輩達にもかなりしごかれたりしましたよ。(笑) 今の時代なら問題になりそうなシゴキもありましたし、私のような補欠は特にしごかれますからね。
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