いつも心に“部活道” ~先輩からのメッセ|中高生部活マガジン HEROINTERVIEW


2008年04月15日

∟ 曲がった小指

森喜朗元首相

曲がった小指


編 : 高校のラグビー部はいかがでしたか?

森喜朗元首相
森喜朗元首相 : あこがれていた高校のラグビー部に入ると、先輩が 「あんなちっちゃい子、使えるか!??」、「でも、あいつは森さん(お父さん)のお子さんだから、そんな事言うなよ!!」、「まぁ、とりあえず入れてやるか・・・」 と、そんな会話が部室のドア越しに聞こえてきたんです。
 私の父は、その頃、石川県にある旧制の四高や石川工業などでラグビーのコーチをしていましたので、高校でラグビーをやっている先輩たちは、私の父をよく知っていたんです。
 私は、お情けで入れてもらった事で闘志が沸き、ここで絶対に結果をだしてやると、心に誓ったんです。

編 : 森先生は日本の首相まで務めていますが、中高での部活経験は活きましたか?

森喜朗元首相 : 色々な場面で活きてきましたね。
 練習も厳しいし、怪我をしても休ませてもらえなかったし、今みたいに、試合中、怪我をして交代というルールが無かったから、怪我をしても試合に出続けるか、やめるかしかなかったんです。 だからレギュラーの責任は大きかったんですよ。
 この私の曲がった小指は、私が高校で初めてレギュラーとして出させてもらった試合で怪我をしてしまったものなんです。だからこの小指を見ると今でもその当時の、初レギュラーになれて嬉しかった事と、頑張ったことを思い出すんですよ。 きたない話、夏合宿では真っ赤な小便が出るんですよ。(笑)
森喜朗元首相
 そんな中で、逆境や辛い事、嫌な事に我武者羅に向かっていくという訓練が出来たんだと思っています。 若いときにそういう困難を経験すれば、大人になった時に、色々な場面で乗り越えられると思うんです。

編 : 密度の濃い日々を送られていたんですね。

森喜朗元首相 : 人間の人生は一回しかないですよね。 中学一年生の一年間も365日しかないですし、高校三年生の一年間も356日しかありません。 そんな大事な時期を一日だって無駄にしてはいけないですよね。
 勉強も大事ですが、人間関係はもっと大事です。 勉強だけして、いい学校に入って、いい会社に入っても、その会社が潰れてしまったら何も無くなってしまうんですよ。 勉強だけしていれば大丈夫だと考えている子、親がいるなら、それは考え直した方が良いですね。 人生で何が一番大事かを。

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