2008年07月31日

■ 瀬戸内寂聴先輩

瀬戸内寂聴先輩

瀬戸内寂聴先輩

今回の「いつも心に“部活道” ~先輩からのメッセージ~」は、小説家、そして天台宗の尼僧でもある、瀬戸内寂聴先生です。中高生のみなさんは、授業で習う源氏物語の時に、寂聴先生の事を見聞きしたことがあるかもしれません。私の知っている大学生も、高校の授業で源氏物語を勉強するときに、ビデオ学習で寂聴先生の映像を見たと言っておりました。またひょっとしたら、青空説法に行った事がある人もいるかもしれません。
「偉くならなくたっていいのよ。優しい心があればそれでいいの。」 今回のインタビューでも中高生に向けてたくさんのメッセージを頂きました。

瀬戸内寂聴先生の“部活道”


編 : 寂聴先生の時代は、中学や高校ではなく、女学校に通われていたそうですが。

瀬戸内寂聴先生 : 私の頃は、中学校は男子が通うところで、女子は女学校だったんです。両方とも五年制で、四年制のところもありました。幼稚園は一緒だったけど、小学校一年からは男女のクラスが別々でした。だから中学と高校が合わさったところが女学校で、私は5年間通いました。

編 : その当時、寂聴先生は陸上部で三種競技の選手だったとお聞きしていますが、その頃はどんな生徒でしたか。

瀬戸内寂聴先生 : 入学したとき一番で合格したらしくて、入学式で答辞を読みました。陸上部の先生が、部員の成績を上げるために私を入れたんだそうです。私が入れば陸上部の平均点が上がるでしょ。(笑) でもね、私は陸上の才能を見込まれたと思っていたの。でも、3年目の時に先生同士が立ち話で、私の事を話しているのを聞いてね、「あの子は、お勉強が出来るから、入れているんだ。陸上競技は下手でいいの」って。わたしはがっかりして陸上部を辞めたのよ。(笑)

編 : ちょっと無駄な時間でしたね・・・(笑)

瀬戸内寂聴先生 : そうね。(笑) ただね、私はフォームがとても綺麗だったの。だから先生が新入生が入ると、私を見習うようにと下級生の指導は全部私がやっていたんですよ。だけどその立派なフォームで走ってもちっとも速くならないし、投げても遠くへ飛ばないし、跳んでも高く飛べないしね。フォームがほんとカッコイイのよ。(笑)

編 : 心技体って相撲とかでは言いますけど、体に問題があったんですかね・・・

瀬戸内寂聴先生 : どうなのかしら。私の体はとくに小さい方ではなくて、むしろ大きい方から数えた方が早いほうだったのよ。技じゃないの。

編 : なんででしょうかね。(笑)

瀬戸内寂聴先生 : どうしてかしらないけど・・・(笑) 小学校の時は走って速かったから学校代表とかになっていたんですよ。

編 : 三種競技って、100メートル走と、槍投げ、走り高跳びですよね。100メートル走の成績は良かったんじゃないですか。

瀬戸内寂聴先生 : 全部駄目だった。(笑) 万年補欠って言葉知ってる? 私はずっとそれ。でもムダじゃなかったの。 走り高跳びの時、砂場をスコップで掘るんですよ。 毎日々々今、寂庵で畑仕事をしていると、あまりにも上手に掘るから、近所の農家の人が「腰が入っていて上手ですね」って言うんです。

編 : 無駄じゃなかったですね。無駄な事ってないですね。

瀬戸内寂聴先生 : 無駄な事はないです。

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