2008年04月01日
■ 第九話(3) 芝原仁一郎選手 [ ブルライダー ]

今回のターニングポイントは、日本人唯一のブルライダー、芝原仁一郎選手の最終章です。ちなみに、ブルライダーとは、みなさんがご存知の、“ロデオ”と言っているものです。ロデオとは、カウボーイが行なう様々な競技の総称で、その中の一つの競技として、ブルライディングというのがあるのです。例えば、「オリンピックの柔道競技」みたいなイメージだとわかりやすいと思います。
今回も、HERO INTERVIEWでは芝原選手の幼少期から現在に至るまでのお話と、中高生に向けてのメッセージを頂きました。 すばらしいお話に、とても面白いお話を織り交ぜつつ、インタビューいたしました。
(※ (1)、(2)を先に読まれることをオススメいたします。)
7. 部活OBとしてのアドバイス
編 : 部活をやる事って大事でしょうか。
芝原仁一郎選手 : 僕の時代は部活しかなかったけど、今は選択肢が増えたので、あえて部活ではなくても良いと思います。ただ、自分でやろうと決めた事は、あきらめないでやりぬいて欲しいですね。今、「何やりたいの?」って聞いても答えられない子は、選択肢が多すぎて、答えられないのだと思いますよ。

芝原仁一郎選手 : 選手としてトレーニングは欠かせないんだけど、トレーニングってけっこうきついよね。だけど、部活をやっていた時にトレーニングをしていたおかげで、トレーニングに対して、違和感が無く取り組めたことが良かったですね。
編 : 試合前の緊張感とはどのように向き合っていますか?
芝原仁一郎選手 : 緊張がピークに向かって上がっていく途中って、良いパフォーマンスが出ないですよね。一番良いパフォーマンスが出るのは、緊張のピークを少し過ぎたあたりなんですよね。ロデオもそうだけど、個人競技は団体競技と違って、みんなで、「ヨッシャー行くぞ!!」みたいなかけ声とかって無いじゃないですか。僕の場合、試合前のストレッチ、ウォーミングアップで緊張感が高まってきたら、まず遠くの景色を見ます。そして、他の選手と少し会話をしたり、横に寝転んだりして、リラックスするようにしています。
編 : とてもよく分かります。僕も相撲をやっていた事があるのですが、取り組み前は、本当に緊張するんですが、土俵に上がるともっと緊張するんです。そんな時、土俵の上から、遠くを見るようにしています。なぜか遠くを見ると、少し落ち着くんですよね。よく大相撲中継で、朝青龍が花道の奥にいる付き人にうなずく動作をしているのを、よく目にすると思うのですが、それはそういう意味があるのではないかとも思っています。
落ち込んだときは、そこからの復活の仕方で、良い方法はありますか?
芝原仁一郎選手 : 泣いてスッキリさせます。気持ちの切り替えが難しい人は、その落ち込んだ原因を作った事とは関係ない事をするといいと思います。例えば、映画を見に行くとか、好きな子とデートするとかね。

芝原仁一郎選手 : ふられた時は、なるべく尾を引かないようにします。(笑) オトコは未練たらしいですからね… そう考えると、女の子は気持ちの切り替えが早い気がしますね。(笑) 一番いいのが、その子とはあわなかったんだと思うことです。そして次の女の子を探しに行きます。ぼくはかれこれ3年半も探し続けいていますが・・・(笑)
編 : げんかつぎとかはありますか?
芝原仁一郎選手 : お守りを沢山持っています。色々な友達が、お守りをくれるので。あと、日本に戻ってきているときは、神社やお寺でお参りをします。良い成績が残せるようにとか、家族が幸せでありますようにとか、どうしても運って大事だと思うので、そういうことは大切にしています。
編 : 芝原選手は、“先輩とは、こうあるべきである“ みたいなものはありますか?
芝原仁一郎選手 : ないですね・・・ 先輩後輩関係なく、人として接すればいいのではないでしょうか。
編 : 芝原選手が、今まで色々なスポーツをやってきたなかで、リスペクトした指導者はいますか。
芝原仁一郎選手 : 中学の陸上部の顧問の先生と、高校の野球部の顧問の先生には、とてもお世話になったので、感謝しています。
ロデオを始めてから、リスペクトしたコーチは二人いて、一人は1987年のカナディアンチャンピオンになったブルライダー、もう一人は1970年のワールドチャンピオンになったブルライダーです。僕は彼らのロデオスクールに行き、フィジカルとメンタル、メディテーション(瞑想)について、ホントに大事な事を教わりました。
編 : イメージトレーニングって大事ですよね。私も試合前は、勝つイメージを頭の中でシュミレーションします。 ロデオの場合は試合時間が8秒なので、その8秒、どうBULLに乗りこなすのかをイメージするのでしょうか?
芝原仁一郎選手 : BULLがどう動くかは予想がつかないので、基本的には難しいですね。 イメージしたとしても、僕の中では5秒までは出来ますが、その先はイメージできません。
ブルースリーの“燃えよドラゴン”って見ましたか? その中で、彼は、“考えるな。感じろ。”と言うんですよ。ロデオはそれと一緒で、考えちゃいけないんです。BULLについていくだけなんです。
●次のページは、「ターニングポイントと、中高生へのメッセージ」
<< |1|2|3|4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | >>








