2008年06月01日
∟ どうして、苦しい事をわざわざするのか

3. どうして、苦しい事をわざわざするのか
編 : では少し話しが変わりますが、今、中高生が「部活」に入る意義を見失っている事が大変問題になっています。どうして苦しい、辛い事をわざわざするのかと。そういった子たちに対して、森選手からなにかアドバイスをお願いします。
森善十朗選手 : うーん。あまり偉そうな事は言えませんが。(笑) 今、自分は空手をしながら社会人として会社でも働いています。そして今、社会に出てみて一番大切な事は「協調性」だと思うんですよ。なぜかというと、仕事でも練習でも辛いときに乗り越えられるのは仲間の存在がとても大きいからです。そんな仲間がどうしてできたのかと、考えるとそれは部活や空手で培った「協調性」だと思いますね。集団生活でお互いの気持ちや考えを尊重するといった気持ちが培われれば、自ずと周りの方と上手くやっていけますし、困ったときは助け合える事ができます。
部活動に入る意義を「社会に出たときの仲間作りの練習の場」と考えてみてはいかがでしょうか。この「協調性」は自分が普段、少年部を指導しているときも大切にしているキーワードですね。さらにそういったものが培われれば、今問題となっているニートなども減るのではと考えます。道場で指導した子が将来、ニートになったら悲しいですしね。
編 : うーん。とてもいい話ですね。では「アスリート」としての、質問もいくつかさせて下さい。まず、試合前、森選手は緊張とどのように向き合っていますか
森善十朗選手 : 以前は、どうしたら緊張しないで済むか、ばかり考えていました。ただそれは無理と気がつきました(笑) 怖いとか辛いとか、痛いとか、我慢しても、やっぱり怖いし痛いし苦しいですから。どうせ変わらないわけですから、それをどう受け入れるかを考えるようになったんですね。そうすると心の持ち方が変わってきました。

編 : なるほど。緊張しないようにするのではなく、どう受け入れるか工夫されているんですね。では、落ち込んだときはどうしていますか。
森善十朗選手 : 結構、自分は落ち込みやすいんですよ。ずっと引きずってしまうタイプですね。そうなったら思いっきり寝ます。ただただ、布団にもぐっちゃいますね。
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